ネット副業のひとつに、海外販売が存在する。日本で仕入れた商品をオークションサイトやネットショップで、外国人向けに販売するという「個人輸出」の副業に、注目が集まっているのである。
そして、集客力や売りやすさなどの理由から、初心者に人気が高いのが、海外オークションサイト「ebay」なのである。
「ebay」のアカウントを取得すれば、準備は完了だ。
ただし、海外販売には、注意が必要ないくつかのルールがあるということを認識しておく必要がある。
例えば、日本から輸出することができても、相手国で受け取ることができない「禁制品」が存在するのである。代表的なものが象牙やべっこう製品となり、ワシントン条約に抵触する商品は禁制品となっている。
また、「関税」にも気をつけなければいけない。海外販売商品の発送時には、商品の金額をラベルに明記しなければならない決まりがある。取引額によっては、輸入側で関税がかかるようになるのである。そのため、購入者側から、関税のかからない偽りの金額を、ラベルに明記するように依頼される場合も実際にあるのであるが、これは「アンダーバリュー」という脱税行為となるので、一切応じてはならないのである。
ネット副業で海外販売を行う場合、2Kg以内で低価格の商品であれば、小型包装物SAL便を利用して、発送する人が多いのが現状なのであるが、SAL便には補償や追跡サービスはない。補償が必要なのであれば、SAL便に書留のオプションをつけるか、あるいはEMS(国際スピード郵便)を利用して発送するようになるのである。
海外販売で稼ぐには、いかに安く商品を仕入れて、販売価格との価格差を出せるかということがポイントとなる。新品の商品であれば、売れてからその商品を購入すれば、在庫を抱えるといったリスクも回避することができるのである。
個人輸出のネット副業では、日本では見慣れたものが高値で売れることがよくある。日本の文化を感じられるような小物が、人気の傾向にある。また、漢字が全面や背面におおきく書かれた、シンプルなTシャツも人気が高い。
さらに、海外でも人気の高い日本のアニメやマンガのキャラクターのフィギュアなどは、海外のマニアに高値で売れる商品となる。
新品でなくても、自宅に眠るマンガ本などでも、海外では購入することができないので売れるのである。海外で人気の高い日本人アーティストのCDなども、まとめて出品すると売れやすい傾向にあるのだそうだ。