ネット副業のひとつに、「せどり」がある。「せどり」は、初心者でも成果を出しやすいネットビジネスだと言われているのである。
簡単に説明すると、古本や中古のCD・DVDを転売し、利益を得るビジネスのことである。
このビジネスには、幅広い商品知識と経験が必要不可欠であり、素人には難しいビジネスだと思う人も少なくないのであるが、実際には、ビジネスの敷居は低いようである。素人でもこの副業で、儲けることが可能なのである。
その理由については、「携帯ツール」を利用することができるからなのだ。現在では、インターネットが普及したことによって、スマホやパソコンから検索すると、古本やCD・DVDなどの相場金額や商品価値を、簡単に知ることができるからなのである。
さらに、大手のネットショップで個人でも売買することが可能なので、このシステムを活用して「せどり」ネットビジネスを行う人も、多いのが現状なのだ。利益の出る商品を仕入れて、販売することができれば、稼ぐことができるのである。
もともと「せどり」とは、本やCD・DVDの商品知識が広い人であれば、本などの背表紙を見ただけでその商品の価値を見抜くことができることから、背表紙だけで判断して購入するため「背取り」と呼ばれていたのである。そして、書店同士の売買の仲介をすること、またはそれを生業とした人のことを「背取り」と呼んだ。古書店などで安く売っている本を買い、ほかの古書店などに高く売って、利ざやを稼ぐ人のことを指した言葉なのである。
辞書では「競取り」という漢字があてられている。
以前は、店を構えずに各地を回り、自分の知識と目利きで仕入れた商品を同業者に販売したり、注文依頼があった本を探し出して、手数料を受け取る「せどり屋」という商売が存在していた。
それが現在では、前述したように、おもにインターネットを利用して転売するネット副業をいうようになったのである。「せどり」を行う人のことを、「転売屋」「転売ヤー」などとも呼ぶ。
「せどり」副業のメリットは、特別な能力や資金が必要なく始められるため、初心者でも始めやすく、大きな資金を必要としない分、金銭的なリスクが低いということである。また、インターネットなどであらかじめ利益が出る商品かどうかを、リサーチして仕入れることができるので、在庫リスクも回避することができるということも、メリットとして挙げられる。また、好き時に行なえるビジネスなので、副業にしやすいという特徴があるのである。