サラリーマンのネット副業が、節税になるという話を、耳にしたことがある人もいるのではないだろうか。サラリーマンが会社からもらう給料は、「所得税」が毎月いくらかずつ天引きされているのである。これは、会社から支払われる給料に対する税金となる。
しかし、サラリーマンがネット副業をしていて、副業で赤字を出した場合には、実際の年収は赤字分低くなる。ゆえに、3月に確定申告を行うと、払いすぎた所得税が、「還付金」という形で返ってくるのである。
例えば、サラリーマンとしての年収が500万円の人であれば、税金の目安をもとに毎月給料から、所得税が自動的に引き落とされている。しかし、ネット副業で赤字を100万円だしたとすると。実際の年収は400万円になるのだ。
ゆえに、会社から年収500万円として徴収されていた税金は、払い過ぎということになるのである。これが、確定申告を行うことによって、還付金という形で精算されるようになる。副業が赤字の時にだけ、お金は返ってくるのだ。
収入を増やすためにネット副業をしているのに、赤字を出すというのは、一見本末転倒のように思うのであるが、ネット副業で収入が、ある一定金額を超えた場合には、節税どころか追加で税金を納めなければならなくなるのである。
ネットで副業を行うためには、パソコンやネット回線、アカウント使用料などの「経費」がかかるのである。そして、ネット副業を行うために必要な経費は、副業の収入から引くことが認められている。
例えば、100万円の収入があった場合にでも、必要経費を差し引くとマイナスになる場合には、税金は返ってくるのである。
副業を行っておらず、サラリーマンの収入だけの場合には、スマートフォン使用代もすべて、天引きされた後の手取り給料の中から支払わなければならない。しかし、ネット副業をしている場合には、スマートフォン代や通信費は、経費にできるのである。
例えば、1つのスマホをプラーベートと副業用に兼用していたとしても、副業で使用した分に関しては、経費にすることができるのである。このように、ある支出を、プライベートとビジネスとに分けて計算することを「按分(あんぶん)」といい、法律上認められているのである。
サラリーマンの方は、収入=手取りだと考えがちなのであるが、税制上の収入には、経費を含んだ売り上げや、年度内に発生した債権なども含まれる。ネット副業で赤字になった場合には、確定申告をすることで、戻ってくる税金が増えるのである。