身の回りのもので使う頻度の少ないものはネットオークションで売って現在必要なものに取り換えたい場合がある。
ネット副業としても知られるネットオークションのヤフオクにノートパソコンを出品したことがある。価格も購入したときの価格の何掛けということと、ヤフオクでの落札価格を参考にして価格設定した。
何日かたったときに購入希望者が現れた。しかし本人は日本人名ながら日本語が分からないという英文のみの連絡方法を取る事情の分からない人が名乗りをあげた。
本当は国外へ配送する予定はないのでそういう線で進めていたが、本人が是非買い受けたいという。
しかもカナダではなくてナイジェリアの友人にノートパソコンを送って欲しいという。EMSを使ってレシートをとってこれをスキャナで添付ファイルとしてメールで送ってもらえたら配送費込みのお金を送金するという。本当はノートパソコンの代金を通帳に先に振り込んで欲しいと返事したかったがとりあえず送料の領収書をコピーしてメールに添付して口座番号も知らせて連絡した。
すると後から小型音響機器を何台分一緒に送付してくれるとその代金以上の何がしかのお金を支払うという。
私は電気屋でもないし専門業者でもない。そんな製品は揃えられないし業務で法的問題が生じる可能性があるので出来ないと返事した。
大手のネットバンクにお金は預けていると返事してきた。それから銀行からお金を預かっていることや、見せ金のように確実に預かっていること、商品を発送してくれと銀行から催促があった。
さらには弁護士からもまるで違反行為をしているかの如くに催促のメールをもらった。小型音響機器の複数台の配送料金を支払ったという領収書をメールで送ってくれという。
これは相手に欲を出させて不当な料金も支払うであろうと考えているに違いないと判断した。
この時点でサイバー警察に連絡し、事情を話して調査依頼した。それと同時にノートパソコンの追跡調査を郵便局に依頼し、ナイジェリアの郵便局へメールで連絡し、着いたら返送してほしいとメールしておいた。
この件は結果として行方がはっきりせず、ナイジェリアに据え置かれているのかも不明のまま損害賠償の事件として問題解決を図った。
結局本人はカナダ在住ではなくてロンドン在住の人間であることが分かった。日本人名でありながら英文しか書かない。そしてヤフオクでは同じ名前で同じことを試みようとしていたことが後で調査すると分かった。
サイトで調べると過去ナイジェリア詐欺というのが横行し、商品を送らせておいて代金を支払わない詐欺が存在していたことが分かった。海外へは発送するのは危険であるといえる。