最近増えてきているネット副業の中に、
「選ぶだけ!」「必ず儲かる」といったうたい文句で飾られている広告を目にすることが増えた。
バイナリーオプションである。
バイナリーオプションとは、為替の上がり下がりを予想し、当たれば収入に。外れれば、下手するとマイナスになってしまう、ギャンブル性の高い副業である。
バイナリーオプションでも日本の業者で、会社概要がハッキリしているならまだ少しは危険性は薄いと見られるが、海外業者が経営しているものはほとんど詐欺まがいのものが多く、ネット副業にするにはリスクが高い。
筆者も、被害者の一人だ。
実際に筆者以外にも、利益が出ても「出金されない」とか「退会したいのにできない」「連絡がとれない」等といった被害報告も出ている。
海外業者のほとんどはペーパーカンパニーが多いという。
また金融庁に登録がなく、金融庁でも注意喚起しているのだが、どんどん増えているので追い付かないのである。
トレードし、万が一利益が出ても出金するのに手数料が5000円程とられてほとんど利益になることはなかったり、半年以上待っても出金されないといったこともある。
また、クレジットカードを使った際の決済代行会社もきちんとした会社かどうかも怪しいのである。
筆者の場合、クレジットカード明細に掲載されている決済代行会社の名前がなかったり、電話番号がなかったりと、連絡手段がなかったのだ。
そして、焦って消費生活センターなどに相談に行っても、ペーパーカンパニーのせいで、連絡のとりようがなく、泣く泣く泣き寝入りとなったのだ。
中には、クレジットカードカード会社の保証で返金された人もいるようだがまず難しいと言える。
警察に被害届を出そうにも、ペーパーカンパニー相手だと、調べようがなく、刑事事件としてなかなか扱ってもらえず、警察としても危険なのはわかっているが、雲をつかむような話であり、届け出をなかなか受理してもらえないというのが現状である。
クレジットカードカードで決済し、出金できず、更にはクレジットカード内容まで盗まれ、悪用されたケースや、出金するために個人情報を送り、悪用されたりなど、お金の問題だけではなく、自分の身内をも危険に晒してしまうリスクもあるのだ。
最後に、何百万という、大金を手にするには、そんなに甘い話などないと言うことを伝えたい。
宝くじに当たるかしない限りはあり得ないのだ。
甘い話に誘われ、やってみても構わないが、それなりのリスクと危険を背負った上でやっていただきたい。
しかし、そんなに簡単なものではないし、筆者のような被害者を増やさない為にも、ネット副業には迂闊に手を出すべきではないと断言しよう。